柳生武芸帳 片目の忍者
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「柳生武芸帳」シリーズ第8作。
徳川三代将軍家光の治世、いまだ豊臣藩の残党が都に出没していた。それに対するけん制を目的に買い入れた二千五百挺の銃が何者かによって奪いさられるという事件が勃発した。この事実が漏洩するのを恐れた伊豆守は、秘かに鉄砲探索の密命を柳生家に下した。十兵衛一人の力では危いと見抜いた但馬守は、柳生武芸帖忍の巻を手渡した。後宮十太夫は旅の途中、新宮の小五郎と名のる者に斬られた。そしてなにゆえか。小五郎は十太夫になりすまして柳生別邸に現われた。これをずっとつけて来たのが、忍びらしき男甚五郎。十兵衛の太刀調べに小五郎は素性を見破られた。